編集部作成のAI生成画像。実案件の写真ではありません。
久しぶりに入った空き家がカビ臭いとき、部屋を掃除してよいのか、建物の点検を頼むべきか迷うことがあります。まずは臭いを感じた部屋と、濡れ・変色・傷みが見える場所を分けて記録し、建物の状態確認と室内の清掃を相談してください。 臭いがするだけで、家全体の改修が必要とは決められません。
空き家を再び使う前には、建物の点検結果と清掃できる範囲を、各担当に確認しましょう。壁や床を剥がして原因を探すのではなく、手元の情報を基に、点検・修繕・清掃の担当と作業順を相談しましょう。

臭いだけでは、表面の清掃で対応できるのか、建物や床材の内側まで確認が必要なのかは分かりません。消臭の作業範囲を決める前に、長く人が入っていなかった期間と、現在分かっている室内の状態を伝えましょう。
国土交通省の空き家対策特設サイトは、人が住まない家では換気されずにカビや傷みが生じやすくなることを挙げ、適切な管理を案内しています。最後に使ったときと同じ状態だと考えず、家族や管理を頼んでいた人に、その後の点検や修繕の履歴を聞いてみてください。
誰も確認していなかった期間があれば、「この期間の状態は不明」と伝えて構いません。不在期間や臭いの印象から、カビの広がり、床材の裏側の状態、健康への影響まで判断することはできません。
初めて相談する段階では、原因を突き止めるより、見た事実・臭いについて気づいたこと・まだ分からないことを分けると説明しやすくなります。入室の安全が分からない場合は、撮影や確認のために入り直さず、既にある情報から相談してください。
手元のメモには、次の内容をまとめます。
例えば「北側の寝室で臭いを感じ、窓の下に染みが見える。今も濡れているか、床の裏がどうなっているかは不明」という書き方で構いません。見えていない床の裏側の状態や、染みができた原因は、現地で確認してもらう事項として残します。
手元に写真があれば、部屋の中での位置が分かるものと、変色した箇所が分かるものを組み合わせます。家具の裏が見えない場合は、家具を動かして撮り直さず、その位置をメモに添えてください。臭いは写真に写らないため、どこで感じたかを文章で補います。
建物に関する未確認事項があるときは、清掃の依頼と一緒に、点検を誰へ相談するかを整理します。所有者や管理を引き受けている人が、点検の結果、まだ分からない箇所、修理の予定をまとめ、清掃業者にも共有しましょう。
小さい画面では表を横に動かして確認できます。
| 分かっている状況 | 相談する相手 | 聞いておきたい内容 |
|---|---|---|
| 濡れや染みがあり、原因は未確認 | 建物の点検を依頼できる施工会社や管理者 | 建物・配管など、どの箇所の確認が必要か |
| 以前の漏水や修繕の記録がある | 当時の施工・修理担当者 | 原因への対応と、その後の点検はどこまで済んでいるか |
| 建物の点検後も室内の汚れや臭いが気になる | 対象の清掃・消臭に対応する業者 | 清掃できる面や家財、別の確認が必要な箇所 |
| 壁や床材の撤去・交換を提案された | 所有者、内装や建物の担当者、清掃業者 | 撤去の範囲、補修の担当、作業順と費用の分担 |
この表は、所有者が原因や必要な工事を判定するためのものではありません。相談先に迷う場合は、家の管理者や施工会社へ、臭いと見える状態を伝え、どの担当に点検してもらうかを聞いてください。
濡れがあるのか、以前の染みなのか判断できないときも、分からないまま相談できます。点検を頼んだ相手には、分かった原因だけでなく、確認できなかった箇所と、追加の点検や修理が必要かも聞きましょう。
修理の予定がある場合は、清掃業者へその時期と対象を伝えます。清掃を先にするか、修理や内装工事を待つかは、実際の状態と各作業の内容を見てもらって調整します。
清掃業者には、点検の結果と、現在困っている汚れ・臭いを一緒に伝えます。原因が確認済みなのか、点検待ちなのかを分けると、現地で見てもらいたい範囲を共有できます。
こころテラス東海の消臭サービスの案内には、カビを含む臭いへの対応が掲載されています。建物の漏水調査や修理まで一括して含まれると考えず、室内の清掃・残臭について対応できる範囲を個別に確かめてください。

カビ臭がしたからといって、室内の物をすべて処分すると決める必要はありません。残したい物と、処分を保留したい物を先に伝え、清掃で対応できるかは状態を見てもらってから判断します。
こころテラス東海の西尾市のカビ臭への対応事例では、入居後の部屋で結露による水が見つかり、クッションフロアーの裏側にもカビが確認されました。清掃後には、内装業者による床材の張替えが予定されていました。空き家の事例ではありませんが、清掃後の張替えを内装業者が担う予定だった個別例です。すべての家で床材の撤去が必要になるとは限りません。
例えば家具を残したい場合は、家具自体の清掃だけでなく、裏や下にある壁・床を確認するときに移動が必要か、その作業を誰に頼めるかも聞きます。写真や書類など、処分を保留したい品があれば、作業前に関係者へ伝えてください。
床材を外して確認する提案があったときは、次の内容をそろえてから進めましょう。
撤去だけを依頼したつもりが、補修を別に手配する必要があると後から分かると、再利用の予定も組み直すことになります。調査・撤去・清掃・補修のどこまでが提案に含まれるか、書面に残してもらいましょう。
見積りでは「一軒の消臭」という大きな説明だけでなく、対象の部屋、壁や床などの清掃箇所、家財と、別に必要な修繕を確かめます。こころテラス東海のよくあるご質問では、ヒアリングや写真で案内する料金はおおよその金額としています。現地確認で何を依頼するかをすり合わせましょう。
初回には、例えば次のように伝えられます。実際の依頼事例ではなく、相談のための文例です。
しばらく使っていない家を再び使いたいと考えています。寝室と収納付近でカビのような臭いがし、窓の下には染みがあります。漏水などの点検はまだです。家具は残したいので、建物側の確認が必要な点と、室内清掃を相談できる範囲を教えてください。
作業前には、清掃に含まれる家財の移動や撤去、内装工事との調整、追加作業が必要なときの説明・承諾方法を確認します。完了時には、合意した対象と、実施した作業、未対応の箇所を担当者と照合してください。臭いが気になる場合に、どこへ再相談するかも聞いておきます。
再び使う時期に向けては、建物の点検・修繕が済んだかと、清掃が済んだかを別々に確かめます。その後も空き家として保有する期間があるなら、誰が定期的に訪問し、換気や室内の状態を管理するかを決めましょう。清掃を一度依頼した後の管理まで、同じ契約に含まれるとは限りません。