編集部作成のAI生成画像。実案件の写真ではありません。
畳を手入れした後も尿の臭いが残ると、もう一度掃除すればよいのか、畳を替える必要があるのか迷うものです。判断の前に、表面を覆う畳表(たたみおもて)の材質、濡れた時期と範囲、これまでの処置を整理しましょう。 臭いだけで内部への浸透を決めず、表面の手入れと畳の交換、畳下の確認を分けて相談します。
特に「表替え」は、芯になる畳床(たたみどこ)を残して表面を替える作業で、畳を丸ごと新しくすることとは違います。この記事では、尿臭が残る畳を前に、手入れを続けるか、畳店や清掃業者へ相談するかを考えるための確認事項をまとめています。自分で畳を持ち上げて調べる必要はありません。

最初に、見たことと、まだ分からないことを分けます。尿が付いたと確認した場所、染みが見える場所、臭いを感じる場所が、すべて一致するとは限らないためです。
畳の上に家財や布団があって見えない部分は、無理に動かさず、その範囲を伝えましょう。相談前の記録としては、次の内容があれば役立ちます。
現在もペットが暮らしている場合や、介護などで同じ場所が再び濡れる可能性がある場合は、新たな付着を見た記録と、以前の手入れ後に臭いを感じた記録を分けます。臭いが戻ったという感覚だけで、新しく尿が付いたと判断しないようにしてください。
清掃や畳交換の相談は、内部まで調べ終えてからでなくても始められます。表面を手入れしても臭いが残る、濡れた範囲が分からない、次に何を使えばよいか判断できないときは、分かる情報を持って現地確認を相談しましょう。
日常の手入れを続けてよいかは、自宅の畳と使用製品の表示を照合して確認します。材質が分からない場合は、何を使うか決める前に、畳を入れた店や住宅会社へ問い合わせてください。
畳の表面に使う材料には、い草のほか、和紙や樹脂系の素材があります。DAIKENの畳の染みに関する案内でも、畳表の素材の違いと、製品に合った手入れを紹介しています。
「畳用」と書かれた製品でも、自宅の畳に使えるかは別に確認します。購入・施工時の資料や手入れの説明書を見て、畳表の製品名、使える製品、使用上の注意を確かめてください。賃貸で資料が手元にない場合は、貸主・管理会社に製品名や手入れ方法を聞きましょう。
見た目や手触りだけで、い草・和紙・樹脂の種類を確定しようとする必要はありません。材質が分からないと伝えたうえで、購入した時期や、入居時から使っていたかどうかを添えれば相談できます。
日常の手入れをする場合は、畳と使用製品の表示に沿える範囲にとどめます。尿臭のために熱湯や粉末、洗剤を足す方法を見かけても、対象の材質や状態が分からないまま試さないでください。
DAIKENの案内は、水分を残した場合の問題や、強い薬剤・摩擦による傷みにも触れています。表示に沿って手入れしても臭いが残る場合は、処置を繰り返す前に、使った製品と処置後の変化を畳店へ説明しましょう。手入れ後に変色や傷みが出た場合も、同じ処置を続けずに相談してください。
畳は、畳表、芯となる畳床、縁などで構成されています。表替えでは畳床が残るため、畳床を含めて新しくする場合とは、確認する範囲が異なります。
DAIKENの案内では、表替えは畳床を再利用し、畳表と縁を替える作業と説明しています。尿臭が残る畳の見積りでは、「畳を替える」という言葉だけで済ませず、どの部分を残し、どの部分を替える提案なのかを確認してください。
小さい画面では表を横に動かして確認できます。
| 選択肢 | 残る部分・替わる部分 | 尿臭が残る場合に聞くこと |
|---|---|---|
| 表面の手入れ・清掃 | 畳をそのまま使う範囲の処置 | 対象の材質に行えることと、対応できない状態 |
| 表替え | 畳床を残し、畳表と縁を替える | 畳床を再利用できる状態か、臭いについて何を確認するか |
| 畳自体の交換・新調 | 畳床を含めて新しくする | 対象の枚数、搬出、畳下の確認や清掃が含まれるか |
見た目の改善も希望する場合は、尿臭が残っていることと併せて伝えます。表替えの提案を受けたら、畳床の状態をどう確認したか、臭いに対してどこまで対応する予定かを聞いてください。
表替えだけで必ず臭いが解消するとも、尿が付いた畳は必ず新調するとも決められません。使用年数だけで結論を出さず、実物の状態と残る部分の説明を受けて検討します。
畳床の状態が確認できていない場合や、畳の周辺にも汚れ・臭いがある場合は、どこまで現地で見る必要があるかを相談します。畳の下にある床や下地も確認する提案が出たら、畳を動かす作業と、確認後に戻す・替える作業の担当を聞きましょう。
臭いを感じることだけで、畳下まで尿が及んだとは判断できません。自分で畳を上げて判断しようとせず、「畳の内側や下は未確認」と伝えて、確認を依頼する範囲を決めます。

畳の材質や表替え・新調については畳店へ、周囲を含む汚れや臭いの清掃範囲については清掃業者へ相談します。実際に引き受ける作業は業者ごとに確認し、二つの見積りがある場合は、重なる工程と担当が決まっていない工程を照合してください。
こころテラス東海の特殊清掃の対応範囲には、糞尿が建材内部に及ぶ場合の撤去や下地処理が掲載されています。今回の畳にその作業が必要か、畳店の作業とどのように分担するかは、現地の状態に合わせた相談になります。
小さい画面では表を横に動かして確認できます。
| 確認したい内容 | 最初に相談する相手 | 担当間で共有したいこと |
|---|---|---|
| 畳表の材質と手入れ | 施工した畳店・製品メーカー、賃貸なら管理者 | 製品名、使用済みの洗剤、表面の変化 |
| 表替えか新調か | 畳店 | 畳床を残すか、対象枚数と搬出の範囲 |
| 畳の周囲や畳下の汚れ・臭い | 清掃業者と畳店 | いつ畳を動かし、どこを確認・清掃し、誰が戻すか |
見積りでは、畳の費用に撤去・搬出・処分が含まれるか、畳下の清掃が別契約かを聞きます。開けて初めて分かる状態があるなら、追加作業の内容と費用を説明してもらう時点、依頼者が承諾する方法も決めておきましょう。
最初の相談は、こころテラス東海のご依頼の流れにあるように、状況と希望を分かる範囲で伝える形で進められます。写真で畳内部の状態を確定できると考えず、現地で何を確認するかを聞いてください。
和室を寝室や介護の部屋として使っている場合は、空けられる時間と、作業中に使う別の場所を先に整理します。畳を替える日だけでなく、状態の確認や清掃で部屋を使えない時間があるかも聞いてください。
相談時には、次の希望や条件を共有します。
文例としては、次のように伝えられます。
一枚の畳の端が濡れ、手入れ後も臭いが残っています。畳表の材質は分かりません。普段は寝室に使っているので、表替えで残る部分と、新調や畳下の確認が必要かを見てほしいです。畳を動かす作業も依頼できるか教えてください。
作業を依頼するときは、元の畳を残すか処分するか、畳を戻す・新しく入れる前に何を確認するか、完了を誰が確かめるかまで共有します。交換や清掃を終えた後に臭いが気になった場合の連絡先も確認し、最初に記録した場所を担当者と振り返れるようにしておきましょう。