今回の案件は、他社が特殊清掃をしたが、臭いが全く取れておらず、管理会社の許可が下りなかったお客様が困って、弊社にお電話で相談したことが始まりの案件でした。
その業者は、この現場付近の会社でありましたが、相談当初は、その会社に最後まで(臭いが無くなるまで)してもらった方がよいという話をしておりました。
その理由は、最初の現場を見ていないと体液の浸透具合や、汚染箇所などが分からないため、作業が困難になるからです。
その後、再度お客様よりお電話がありました。
その会社に、”臭いが取れていないので、管理会社の許可が下りなかったので、最後まで作業をしてほしい”と言ったところ「おかしいな・・・では、コーティングでもしましょうか?でも別料金がかかります」と言われたという事でした。
ここで私に怒りお覚え、他の特殊清掃の会社に相談しているという話をする言う事と、臭いが取れていないので、返金してくださいという事も言った方がよい。というアドバイスを致しました。
後日、再度お客様から電話があり「返金は出来ない」と言われたそうでした。
金額はいくらだったのか?と尋ねると「8万円でした。安かったので頼んだのが、間違いでした。」
その会社は、〇〇ー〇〇・〇〇ー〇〇〇ですか?と尋ねると「そうです。」という答えでした。(本来は、名前を公表したいぐらいですが、今回は止めておきました)
その会社は、特殊清掃を堂々とホームページに掲げ、TVで特殊清掃の取材を受けたとまで記載している業者でした。
もちろん、解体工事の資格の記載もありませんでした。(特殊清掃は、基本的に撤去作業が伴うので、解体工事の資格がない業者は違法業者か、今回のようなエセ業者です。)
そして、お客様は、もうその会社とやり取りをしていても何も進まない事から、弊社に再施工をしてほしいと懇願され、この仕事を受けたのです。
もちろん、上記の金額では本来受けませんが、お客様が可哀そうだったので、勉強と思い、特別にお安く受けました。
この現場は、お客様のお父様が玄関と玄関土間で亡くなられた案件でした。
現場に行ってみると、玄関の外には、傾斜があったため体液が染み出して汚染されたままの状態でした。
部屋の中も、何もしてない事がすぐわかるほど、死臭が凄い事に、驚きを隠せませんでした。
ハエが体液を手足につけて、窓や壁紙を汚染するのでが、これの除去もしていない、壁紙も剥いでいないばかりか、土間に貼ってあるクッションフロアー(CF)も剥いでいない状態でした。
想像するところ、まったく清掃(洗浄・消毒)をせず、多分オゾン脱臭だけしたのでは?と思っております。
本当にひどい会社があるものだと、その会社に怒りと軽蔑を覚えました。
それでは、ビフォアアフターや作業風景を見ていただきましょう。
隙間から体液が浸透していたので、木部分も撤去しました。
CFを剥ぐと、小上がりの下の空間も汚染があったので、小上がりを撤去しました。
ハエの死骸が大量に残っていました。
茶色い点が、体液を手足につけたハエの汚染です。
取り外して洗浄を致しました。
作業は3名で約3日通いました。
キッチンが玄関の目の間だったので、キッチンと換気扇も洗浄いたしました。
また、玄関ドアの消音に使われるゴムがあるのですが、そこも体液汚染があったので、洗浄し、ドア枠とコンクリートの隙間にコーキング処理を致しました。
「ありがとうございました。先ほど、管理会社の方に確認していただき、了解をもらいました。ほっとしております。御社にお願いをして本当に良かったです。お世話になりました。」
というお話を頂戴いたしました。
最後になりますが、故人のご冥福と、お客様の今後のご多幸を、心よりお祈り申し上げます。
私共にお仕事を下さり、伏して感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
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