今回の特殊清掃は、弁護士事務所様からのご依頼でした。
見積りは弊社を入れて4社合同の見積もりでしたが、合同の見積もりは初めての体験でした。
これには訳があり、弁護士の先生が特殊清掃は、どこの会社も作業のやり方が一緒であろうとお考えの結果だったからです。
しかしながら、特殊清掃は、それぞれの会社のノウハウがあり、機材は多少一緒でも、作業の順番や使用する薬品等、まったく違うのです。
家財は既に撤去されていましたが、無くなった場所は玄関の土間と小上がりの上の床であり、体液で土間は真っ黒になっておりました。
また玄関ドアのドア枠と土間に隙間があり、その中(土間の床下)に体液が流れ出している非常に難易度の高い現場でした。
4社の中、1社は早々に「うちでは出来ません」と言って帰ったので、最終的には3社になりましたが、その中にはなんと過去に特殊清掃をして臭いを消せず、私共が再施工をした業者が居りました。
そこではその事について何も話しませんでしたが、臭いを消せない業者がこの難易度の高い現場で消臭ができるとは思いませんでしたし、解体工事の免許を持たない違法業者では、土間の壁や、小上がりの撤去は出来ないと思っておりました。
また、通常特殊清掃の現場では、体液の付着(汚染)を広げないため亡くなった箇所は靴で踏みませんが、弊社除いた3社のうち1社だけが、土間を飛び越えて靴で踏まないようにしていましたが、残りの2社の人間(弊社が再施工をした会社も含まれた)は、驚いたことに靴で踏んでいたので、内心”エセ特殊清掃業者が、靴で汚染を広げるな!”と怒っておりました。
弊社は、特殊清掃をかなり経験しているので、臭いを消せる自信があった事から、弁護士の先生にかなりアピールしましたが、その甲斐あって弊社がお仕事を受けることになりました。
作業内容ですが、まずは、コンクリートで覆われた土間を高圧洗浄で洗浄してから消毒剤を散布しました。
この際に、出来るだけ汚染水が出ないように、雑巾などで何度も吸い取る工夫を致しました。
その後玄関の壁を取り、体液がどの程度床下を汚染しているかわからなかったので、まずは石膏ボードの壁を撤去しました。
土間のコンクリートの横壁も汚染されていたので、それを撤去して、土間の下とその周りの空間の写真を撮りました。
思ったよりも床下の汚染は広がっておりませんでしたが、見事に土間の下の空間が汚染されておりました。(この空間に高低差から体液が流れ込んでいった)
この時の対応ですが、土間をコンクリートハンマーではつって撤去することも考えましたが、これだと補修にお金がかかる事から、施主様に負担が大きくなるので、この方法は止めました。
また、洗浄すると床下には排水が無いことから床下に汚染水が溜まるので洗浄するのを止め、最終的にモルタルで穴をふさぐ策を採用しました。
別に、玄関ドアの内側下部に体液のシミが大量に付着していたので、ドアは清掃後に防臭塗料で塗り替えました。
土間も防臭塗料を塗布致しました。
それでは、ビフォアアフターを見ていただきましょう。
汚染が床下に広がっていることが分かります。
茶色い点が、ハエが手足に体液を付着させ汚染を広げている証拠です。
ハエの死骸が見えます。
特殊清掃は延べ4日間通いました。
「作業報告のメールありがとうございました。先ほど、管理会社の担当者から、まったく臭いが無くなっているという連絡がありました。室内も本当にきれいにしていただいたようで、ご担当者も喜んでおられました。御社にお願いして本当に良かったです。実はちょっとだけ安い会社もありましたが、見積もりの際に、絶対に臭いを取ります。と自信満々にお話をされていたので、安くても臭いが取れないと困ると思い、御社に掛けたのです。私の賭けは当たりでした。また何かあればお願いをします。」
という嬉しいお話を頂きました。
最後になりますが、故人のご冥福と、弁護士事務所の更なるご発展を、切にお祈り申し上げます。
私共にお仕事を下さり、伏して感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
特殊清掃、ゴミ屋敷清掃のことなら「こころテラス東海」へおまかせください。
名古屋、四日市など愛知・岐阜・三重からの幅広いご依頼をカバー、東海エリアで遺品整理・生前整理・ゴミ屋敷清掃を通じてご依頼者様の心の負担を軽くするお手伝いをさせていただきます。
お見積り無料となっておりますので、お気軽にお問い合わせください。0120-288-556