今回の案件は、生活保護を受けておられるお母様と、娘さんからのご依頼です。
実はこのお二人、以前は2DKの部屋に住んでいらっしゃいましたが、生活保護の家賃上限を超えていたため1Kに引越しすることになったのです。
これをお読みの方は、この時点で「ん?」と思われると思います。
2DKの家財が、1Kに入る訳が無い事はもちろんですが、、引越しを頼んだ業者が引越屋ではなく便利屋さんだったので、無責任にとにかく部屋に物を詰め込まれた状態で帰ったことからこうなったのです。
よって、入り口から物が部屋はもちろんベランダにもパンパンに家財が詰まり、天井からの隙間は、1mも無い状態でした。
生活時には、物をかき分けて、部屋の真ん中にくぼみを作り、家財の上で 暮していらっしゃったようです。
もちろん、トイレやお風呂、ベランダも、押入れも物で一杯で、作業の工程を考えることが出来ず、見積もり時は、驚きを飛び越えて同情するばかりでした。
しかもこのマンションは、駐車場が無く、通りに面しているので、廃棄物を出せませんし、部屋はエレベーターの無い4階で、部屋の入り口が階段前なので、まったく作業をするスペースや、ゴミを一時的に置くスペースが無い案件でした。
これらの事からお二人とも整理をすることが出来ず、依頼を受けたときは「お願いですから、何とかなりませんか?」と頼み込んでこられたほどでした。
作業は、上記の理由から1日では出来ないので、少しずつ物を出して、何日にも分けて作業をすることになりました。
お二人には、ここで暮らすためには、家財の8割を捨てないと暮らせない事をご理解いただき、必要と不必要を聞きながら廃棄作業を進めました。(通常は、その都度、必要不必要を聞いて作業をすると、まったく仕事が進まず終わらないので、時間制にするなどしますが、今回は日にちを分けて作業をする事と、本当にお二人がお困りだったので、協力をさせて頂きました。)
また、お二人はお金に余裕がないので、ゴミは一般の廃棄日にゴミを出し、何日も作業を分け、ゴミの廃棄代を極限まで圧縮いたしました。
少しだけ床が見えました。
だいぶ除去できて、まったく見えなかった押入れの戸が見えてきました。
押入れの中を片付け、ベランダも整理し、約7割の家財を廃棄し整理しました。
やっと床が見え、床に布団を引いて寝ることが出来ます。
作業前に「作業で何を望まれますか?」と質問いたしましたら、「床に布団を引いて寝たい」とお答えいただいておりました。
正直、これを聞いたとき、「えっ!?」と思いましたが、それだけお困りだったのです。
作業終了後のお客様のお声です。
私:「床で寝れましたが、どうでしたか?」とお聞きしますと、
「床って硬かったんだね。広くなって本当に嬉しい・・・」
というお答えに、お客様含め全員で爆笑いたしました。
お二人からは、非常に感謝を頂き、現場を後に致しました。
最後になりますが、私共にお仕事を下さり、心からの感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
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